2026年5月10日日曜日

みずかめ座η流星群が一段落

 本日10日ごとの電波観測の集計を行ったので、今年のみずがめ座η流星群がどうだったか見てみたいと思います。まず青森、次に関西のVORの結果です。


青森は昨年のデータをなぞるようにエコーが増加し、みずがめ座ηがよくとらえられています。それに対して関西は増加してはいるものの、その度合いは少なめです。こうした傾向は昨年もほぼ同様でした。

次にソウル、そしてウラジオストクFROです。

ソウルの方は昼近くになってエコーが増加する日が見られましたがそれ以外はあまり大きな変化は見られませんでした。対してウラジオストクは4月こと座に引き続きはっきりとした増加が見て取れます。
こうした違いについてはみずがめ座ηの放射点が夜半過ぎに東から昇ってくることと各観測装置のアンテナの向きが青森が北北東、ウラジオストクが北北西、ソウルが西北西、関西が西南西向きになっていることと大いに関係あると考えられます。

2026年4月29日水曜日

みずがめ座η流星群の活動が始まる

 下は昨年と今年の青森VORのRMOBグラフですが、昨年では4月の下旬から5月の下旬にかけて流星活動が活発になっている(赤くなっている)のがお分かりになると思います。これがみずがめ座η流星群の活動によるものです。




今年も少しその兆候が見えてきました。まずVOR青森と関西です。


続いてFROの96.7MHzと103.2MHzです。こちらはまだ微妙かもしれませんが・・・


みずがめ座η流星群は10月のオリオン座流星群とともにハレー彗星を母天体とする流星群で、活動期間が長くロングエコーが比較的多いのが特徴です。今年はピークが5月6日の夕方であまり条件は良くないですが、予想外もありますから楽しみにしていきましょう。


2026年4月22日水曜日

4月こと座流星群がピーク

 1月のしぶんぎ座流星群以来静かな空が3か月以上続いていましたが、本日未明4月こと座流星群(LYR)の活動を確認することができました。もともと規模の大きい流星群ではなく、昨晩の天気は曇りでしたので電波観測なればこそです。

まずVORですが青森、関西ともに昨夜になってエコー数が増加しはじめ、青森では今朝5時台、関西で深夜12時台と1時台がピークになりました。


次にFROですが、96.7MHzは目立った増加が見られなかったのに対して、103.2MHzは2時台、6時台に通常の2倍ほどのエコーが確認されました。ただFROは番組内容等によってエコーが急増、急減することがあるのでもうしばらく様子を見る必要があるように思います。


とはいえ、これまで4月こと座流星群であまりエコーが増えた印象がない中で、アンテナが北方面に向いている青森VORとウラジオストクFROがともにエコーが顕著に増加し、ロングエコーも一定数確認できたのは収穫でした。


2026年4月20日月曜日

ε-160の主鏡マスク作製

 前からやろうと思って先延ばしにしたまま2~3年経ってしまった主鏡マスクをついに作りました。ε-160の星像は素晴らしいのですが、斜鏡スパイダーよる光条以外に主鏡押さえ金具によるイガグリ状の光条が出てしまうのが前から少し気になっていたのです。

作るにあたってどのようにマスクを固定するか色々考えていたのですが、ドーナツ状のマスクに穴を空け主鏡押さえ金具と共締めにすることにしました。また材料はとりあえず工作のしやすいボール紙としました。

寸法を測ってみると主鏡の直径は163mmで、主鏡押さえ金具は2mmほど中に出っ張っていることがわかりました。そこで、ダイソーの黒ボール紙をサークルカッターで内径158mm、外形180mmのドーナツ形に切り出しました。合わせてみるとギリギリ押さえ金具をカバーできているようです。その後押さえ金具の取り付けネジに合わせて6個の穴をパンチで空けるのですが、つけた印が良く見えずどうしたものかと思案したときに、パンチの裏のふたを外せばパンチ穴から目印を見ながら穴を空けるあけられることに気づき、われながら素晴らしいと思いました。

出来上がったものが下です。



上から順に主鏡押さえ金具、主鏡マスク、ゴムプレート、主鏡セルです。 ゴムプレートが経年劣化で割れてきています。


計算してみるとε-160の本来のF値は530÷163=3.25、改造後は530÷158=3.35でさほど影響はなさそうです。あとは実際に写真を撮ってみてこの効果がでているといいのですが、このところ夜の天気はダメダメで、パンスターズ彗星もついに撮れずじまいでした。おまけに月も明るくなってくる・・・いつになることやら。




2026年4月6日月曜日

MAPS彗星 残念ながら崩壊

 4月4日23時(JST)に太陽をかすめるような軌道で接近し、再び帰ってこられるか注目されていたMAPS彗星(C/2026 A1)ですが、残念ながら崩壊してしまったようです。まずはSOHOのC3画像をご覧ください。画像の取得期間は4/2 20:18~4/6 08:06 UTです。中央の白い円が太陽の大きさを表しています。彗星は左下から視野に入り右上に出てくるはずでしたが、出てきたときにはすでに核が崩壊してダストだけになっているのがわかります。


続いて最接近時の様子を視野が狭いC2画像でご覧ください。こちらも中心の白い円が太陽を表しています。こちらの画像の取得期間は4/4 09:24~4/5 23:12 UTです。


太陽表面に16万2千キロ(月までの距離の半分以下)まで近づき、こうした結果になる可能性が高いことはわかっていたのですが、直径が地球の109倍もある太陽に抗い、崩壊後に見せたダストの尾はとても印象深いものでした。私が撮影した最後のMAPS彗星の姿を再び載せておきたいと思います。



2026年3月29日日曜日

突然の雷

 今日の日中は上着を脱ぎたくなるようなポカポカ陽気だったのですが、夜になって突然ガラガラガラという音が響き渡り、まさかと思ったらやはり雷でした。HROFFTの画面を見ると雷ノイズばかりです。


マップを見てみると渋川のあたりに落雷が集中しているようです。上毛カルタの「雷(らい)と空っ風 義理人情」という札のとおり、夏の群馬で雷は珍しくないのですがこの時期の雷はめったにありません。


以前落雷で無線機、パソコンなどを一度にダメにしたことがあるので、慌てて無線機の同軸ケーブルを外しました。我が家のHFのV型アンテナの先端は地上高18mほどあるので、雷が鳴る中でこの作業をするのはヒヤヒヤものです。ノイズだらけになったHROFFTファイルのマニュアルカウントも大変でした。




2026年3月17日火曜日

MAPS彗星とWierzchos彗星

 今日も比較的天気が良かったので彗星の撮影に出かけてきました。ただ前回の場所はMAPS彗星が木の陰になってしまうため今回は赤城インターの近くで撮影してきました。ここは西方向は大変開けていて低空の彗星を狙うにはいい場所なのですが、渋川と沼田の街明かりに挟まれ、さらに赤城高原SAの強烈な照明が目に入ってくる場所です。今回は余裕をもって現地に着いたので、最初に30秒×20枚、次に1分×20枚で撮影しました。帰宅してから画像処理をしてみると最初に撮った30秒の方が高度があったために良く撮れていました。下がその画像ですが光害のためにあまりに周辺減光が激しく彗星周辺だけを切り出しています。


せっかく行くのだからということでついでにWierzchos彗星を撮ってみました。この彗星はピークの1月には6等くらいになったようですが、現在は10等程度になっているようです。ところで発見者のWierzchosさんの読み方は色々に書かれていて、調べてみたところこんなページがありました。私には「ヴィエシュホッシュ」に聞こえますがどうでしょうか。


今回の撮影地は視界はいいのですが風が強く、畑の埃が三脚の隙間に入り込んで三脚の伸縮が一時できなくなってしまいました。タカハシの三脚は遊びがとても少ないのですが、それが長所であり短所でもあります。


107PHQのイメージサークル