2026年2月26日木曜日

107PHQのイメージサークル

 107PHQの星像についてはかなり満足しているのですが、現在少し気になっているのは4隅の光量の落ち込みです。カメラアダプタを54mmにしたにもかかわらずフラットフレームを撮り直しても周辺減光補正をやってみてもなかなかきれいなフラットになりません。この原因がレンズの周辺減光にあるのか、あるいはアダプタ類によるけられによるものなのかをはっきりさせたいと思い、下のようなものをサークルカッターとはさみで作りました。


上の穴は望遠鏡に取り付ける部分でレデューサ直後のねじに合わせて直径68mm、そして高さは68mmねじからCCD面までの実際の距離に合わせて70mmにしてあります。なお底面の中央にはフルサイズの36mm×24mmの枠をかいてあります。これを望遠鏡に取り付け、無限遠にピントを合わせて空に向ければある程度イメージサークルの様子がわかるのではないかという考えです。

まず68mmねじに取り付けた場合です。


直径60mmくらいまではほとんど減光なくその先は80mmくらいまで次第に減光していく様子が見られます。少なくともフルサイズの範囲ではほとんどフラットな照明が得られているように見えます。したがって4隅の減光はけられによるものと判断しました。

次いでレデューサを装着した場合です。


4隅はかろうじて明るい部分の中に入ってはいるものの、すでに減光が始まっている場所なので画像を強調処理すると間違いなく落ち込みが発生します。さらにフルサイズの対角線約44mmに対してRFマウントの内径が54mmと結構余裕がありそうですが、実際はRFマウントの上にはRF-EFマウントアダプタ(光路長24mm)、その上に54mm-EFカメラアダプタ(光路長11mm)と全体で35mmものトンネルがあるわけで、おそらく最上部のカメラアダプタがレンズからの光束に影響を与えているのだと考えられます。なお、レデューサを使用しない場合についても調べてみましたが、概ね同じような状況でした。

これを少しでも解決するにはRF-EFマウントアダプタを使用せず、RFマウントから直接68mmねじに接続するアダプタにすることですが、どうしたら実現可能か色々と考えているところです。



2026年2月21日土曜日

ウラジオストクFROのエコーが減少

ウラジオストクFRO(103.2MHz)では10日程前からエコーが大変少なくなっています。下のカラーグラムで見てもおわかりのように昨年末に大きくエコーが減少して0近くまで落ち込み、年が明けてしぶんぎ座流星群で増加したものの、その後は前年の半分以下の低空飛行状態が続いていました。そして10日ほど前から再び状況が悪化し、夜間のエコーがほとんど見られないところまで落ちてしまいました。(25年に対して26年はエコーが大幅に減少したため、カラーグラムの赤色の表示レベルを250から60に下げています。実際は昨年と同じ表示にするとほとんど濃い青になってしまいます。)


最近103.2MHzではエコーの主要な電波源だったFM局がAM1時~7時の間キャリアの送出でなく完全に電波を止めてしまったり、あるいは通常の番組を終夜放送するプログラムに変更したものと思われます。96.7MHzも同様の状況があるので今後も注意して様子を見ていきたいと思います。

2026年2月20日金曜日

107PHQで久しぶりの天体撮影遠征 その③

 最後はM45です。赤い散光星雲が目立つこの時期の空ですが、その中で清々しく輝くすばるは外せない撮影対象です。とりあえず下がレデューサ付きの107PHQとEOS Rにより総露出時間33分で撮ったものです。


そして後日レデューサなしの107PHQとEOS Rで撮ったのが下で、総露出時間は102分です。


フルサイズだとやはりノーマルの方がおさまりがいいですが、露出時間は単純に2倍必要になります。短時間で済むレデューサ付きにするか四隅まで星像が崩れないノーマルにするか悩ましいところです。ちなみに下は2019年に奥利根の藤原でε-160とEOS6Dを使用し48分の露出をかけて撮影したM45です。


F3.3のε-160を暗い空のもとに持っていけば周辺の分子雲も簡単に描き出せてしまいます。ただスパイダーの光条は好き嫌いの分かれるところかもしれません。華やかにはなりますが光条が微光星の星像を四角にしてしまうのはちょっと気になるところです。


2026年2月19日木曜日

107PHQで久しぶりの天体撮影遠征 その②

 M31の次はカシオペヤ座にあるハート星雲IC1805です。総露出時間は同じく3分×11枚の33分です。オートガイダーの設定に時間がかかるため、M31の時のままかまわず撮影をしましたが、時々大きな修正が入りながらも何とか撮影ができました。画像処理では暗黒帯があちこちにあるためかぶり補正のポイントを打つのが難しかったです。


順番が前後しますが最後に撮影したのがカモメ星雲IC2177です。この星雲はシリウスの近くにあり、南中高度が40度少々しかありません。さらに南方面は光害の影響があるため、この場所での撮影は少し無理かなあと思いながらも、試しに撮ってみました。


思ったよりもよく撮れていました。以前はワシ星雲とも呼ばれていましたが、翼の感じはカモメの方が合っていると思います。ところどころ青いガスの部分があって、もっと条件の良いところならばこの辺りがさらにカラフルに撮れるはずです。何度もチャレンジしてみたい天体です。


107PHQで久しぶりの天体撮影遠征 その①

 遠征というと車で数時間の場所というイメージですが、実は10分少々の観測場所に出かけてきました。場所は伊香保温泉の近くで、ぐんま天文台がよく見える畑の中です。ここにはかれこれ20年近く通っていて、東から南方向は渋川・前橋・高崎の光害がありますが、天頂から西・北方面はまあまあといった感じです。とにかく電線がなく360°の視界が確保されていることと適度に人家があるのが気に入っています。時々犬の散歩の人に声をかけられたりしますが・・・

今日の目的はレデューサを使用して西の方から順にM31、ハート星雲、M45、カモメ星雲の4対象を撮影することです。M31やM45は自宅からも107PHQで撮影しましたが、他の天体は撮影できていません。光害の影響が大きい自宅と撮り比べてみるのも目的の一つです。

下はEOS-Rで撮影したM31の3分×11枚をコンポジット画像処理したものです。M31はもう時期が遅く、やや高度が低かったのでベストコンディションではありません。光害の影響は自宅とさほど変わっていない感じでした。コンポジット後にステライメージのかぶり補正をRGBに適用して画像処理したものが下になります。


ところで2008年に同じ場所からSKY90+フラットナーレデューサとEOS Kiss DXで撮影したM31が下の画像です。


この画像は6分×3枚をコンポジットしたものでかぶり補正はしていません。当時の空が今と比べていかに暗かったかがよくわかります。EOS Kiss DXはとても写りの良いカメラでしたが、ライブビューができずバリアングル液晶ではなかったので撮影では苦労しました。

2026年2月10日火曜日

96.7MHzの電波について

 96.7MHzで先月末にエコー数が減少していたことを報告しましたが、その後なんとか持ち直しているようです。

RMOB Surveyの解析グラフ

現在は1日あたり100~150のエコーが記録されています。決して多くはありませんがこれでなんとか安定してほしいところです。FROの場合HROやVORに比べてエコーの増減が大きいのはエコー数が番組内容に影響されるからで、おそらく先月末はかなりにぎやかな音楽などが長時間放送されたのだろうと予想しています。

ところで96.7MHzのエコーには下のような50Hzの変調がかかっていると思われるエコーが見られることも書いたのですが、これは意図的に変調をかけているというよりも、電源にリップルが乗っていることで発生するのではないかと考えています。


そこでgoogle AIで日本周辺の国の商用電源周波数を尋ねたところ、北朝鮮が50Hzだったので、どうもこれは電源事情の悪い北朝鮮からの電波かもしれないと考えていたのですが、本日改めて同じ質問をしたところ、北朝鮮には50Hzと60Hzの両方がある可能性があり、50Hzだからと言って北朝鮮の電波とは断定できないというのです。「この前は自信たっぷりに北朝鮮は50Hzと言ってたよね」と書き込んだら「先日は断定的な言い方をして申し訳ありません」と謝っていましたがこの前の質問のあと改めて調べなおしたのかもしれません。

まあ周波数が50Hzか60Hzのいずれにしてもリップルが乗っているとしたら北朝鮮と考えるのが妥当だと思います。ただし、96.7Hzについては一つの電波ではなく、複数の局のエコーが確認できるので(特に2時台と3時台)、韓国やそれ以外の国の電波によるエコーも混じっていることは間違いありません。

「銀の河Ⅱ」の開設について

  これまでasabloで公開していた「銀の河」blogですが、本日からこちらのbloggerにおいて「銀の河Ⅱ」として再スタートします。

asabloでは昨年後半からアクセスが困難な時間が頻繁に発生するようになり、管理者に連絡を取ってみたもののサーバーの都合という回答のみで改善される様子はなさそうです。この数年多くのブログサービスが終了しており、asabloもこうした流れの中にあると考えています。そこでasabloの「銀の河」はそのまま残してbloggerに移転することにしました。

このbloggerのサービスもいつか終了するときは来るでしょうが、とりあえずページが開かず訪問してくださった方に迷惑をかけることはなくなると思います。今後ともよろしくお願いいたします。まだいろいろな機能を試しながらなのでしばらくはブログの体裁が変わったり、記事が変更になったりすることがあるかと思いますがご容赦ください。

これまでのasabloはフォントが小さくて見にくかったり(大きくできない)、ブログ内検索ができなかったりと制限がありましたが、bloggerではそうした点がクリアできそうです。

立春も過ぎて冬の星座もだいぶ西へ動いてきましたが、下は昨年末にAskar 107PHQで撮影した馬頭星雲です。自宅から撮影できる対象が年々減っていく中で貴重な天体です。


107PHQのイメージサークル